教養になる単語7つ
今回は私が選んだ教養になる単語を紹介します。
というのも、私も2年前は「日本人だから日本語くらい喋れるよ」と思っていた人のうちの一人でしたが、大学受験を経験して、自分が如何に無知かを知り、その中でも語彙力の欠落は致命的だと痛感しました。
日本語についてある程度知っているつもりでも、意外とまだまだ知らない言葉で、かつこれから生きていく上で有益な言葉が沢山あります。
私の受験時代に培った語彙力が、誰かの役に立てるならば本望です。
今回はそれを7つ選んで紹介します。
1.姑息
多くの方が「せこい、卑怯」の意味で用いていますが、この語にはそんな意味はありません。
正しい意味は「その場凌ぎ」という意味です。
受験には頻出ですが、上の誤った意味で捉えてしまう方が後を絶ちません。
教養として正しい意味を覚えて損は無いと思います。
2.恣意
「自分勝手・気まま」という意味ならだれでも知っていると思いますが、それだけではありません。
実はこの言葉には「偶然」という意味もあります。
私の受験時代に講師の方が説明してくれた例文に
「君と僕が出会えたのは運命の恣意だよ」
というものがありまして、今思い出してもくさい言葉ですが、なんか素敵ですよね。
ヘーゲルという人物が生み出した弁証法という概念の核になるものです。
「二つ以上の相反するものから良い要素だけを残し、それを合わせてより良いものにすること」です。
この言葉は論文などで頻繁に目にします。
議論の際に昔からずっと使われている方法の一つでもありますね。
4.克己
「目標を達成するため、自分の欲望や邪念に打ち勝つような強い気持ちを持つこと」です。
辛いときにこの言葉を思い出すと、力が出ますし、スポーツのスローガンにも組み込みやすいと思います。
5.軋轢
関係に亀裂が入ったときに使う言葉で、
「長年の友人との間に軋轢が生じる」などと言います。
また、これは自分も知りませんでしたが、自分の中での葛藤を現す際にも使うようです。
6.寡聞
これはビジネスマンであれば覚えておきたい言葉で、
「寡聞にして存じ上げませんでした」
と使い、自分の見識のなさを謙遜していうときなどに便利です。
私自身もこの言葉を知ったとき、「なんて美しい表現だろう」と感嘆しました。
ただ一つだけ、この言葉は自分に対して使うものですので、相手に「寡聞ですね」などと使うのは誤りです。
7.自恃(じじ)
これは自分が最も好きな言葉のうちの一つです。
自分を恃む(たのむ)と書きまして「自分自身を頼りにする、当てにする」という意味です。
勉強でもスポーツでも仕事でも、最後まで頼りになるのは自分自身であるというニュアンスを含んでいて、とても短いですが受験期の自分の座右の銘にしていたくらいです。
以上です。
他にも紹介したい語はたくさんありますので、機会があればそのうち話します。
ではまた。