悪用厳禁! マーケティング心理学
今回はマーケティングにて有効な心理学用語をいくつかご紹介したいと思います。
[:目次]
1. バーナム効果
2. 返報性の原理
3. カリギュラ効果
4. アンダードッグ効果
1. バーナム効果
意味
誰にでも当てはまるであろうことを自分だけに当てはまっているように感じてしまう心理のこと
解説
広告のつかみなどで「今、〇〇でお困りの方!」という言葉を聞いたことがある方も多いと思います。例えば体型に関する話題の場合、ほとんどの方が多かれ少なかれ自分の体型にコンプレックスを抱えているものなので、実際は誰にでも当てはまっていることです。しかし「今、体型のことでお悩みのそこのあなた」と言われるとまるで自分だけに言われているように感じてしまうのです。
この手法は他にも占いなどでも用いられています。「人間関係で悩んでいますね」と言われても、大半の人は常に人間関係に悩みを抱えているものです。傾倒しすぎるのも程々に…
2. 返報性の原理
意味
好意や嬉しいことを受け取った際に、こちらからも相手に対して好意や嬉しいことを返したくなる心理のこと
解説
例えば試食などでは、はじめに売りたい商品を消費者に提供します。美味しいものを食べることが出来て満足した消費者は、このまま何も買わずにその場を立ち去ることに対して抵抗を感じ、商品を購入することで好意を示そうとするのです。
また、これはマーケティングに限らず、様々な場面で応用が効きます。例えば、デートに誘いたい相手がいる場合、何もしないで直接誘うよりも、プレゼントをしたり、話を聞いてあげるなどの好意を示すことで相手もそれに応えてくれる確率が高まります。
3. カリギュラ効果
意味
禁止されればされるほど寧ろやりたくなってしまう心理作用のこと
解説
これは主に広告で見られる手法です。「〇〇な人以外は購入しないでください」といったフレーズなどはとてもインパクトがあり、記憶に残りやすいですよね。押すなと言われたボタンほど押したくなってしまうように、人間は〇〇するなと言われるとつい逆のことをやりたくなってしまうものです。
また、ダチョウ倶楽部というお笑いトリオには「押すなよ!絶対に押すなよ!」といって熱湯に落とすという有名なギャグがあるかと思いますが、これもある種カリギュラ効果を利用している例だと思います。
4. アンダードッグ効果
意味
敢えて弱い立場、不利な状況をアピールすることで同情によって好印象や応援を得るためのテクニック
解説
この手法が用いられている例として(ごく一部だとは思いますが、)誤発注商法があります。よくTwitterなどで「間違えて〇〇を1000個発注してしまいました、このままだと店長に怒られてしまいますので、皆様のご協力お待ちしています」などというメッセージが投稿されることがあり、多くの人に拡散されています。多くの場合、本当に間違えて発注してしまったのだろうと思いますが、中には話題作りのために敢えて沢山発注し、不利な立場をアピールしていたことが過去に発覚し、問題となったことがありますので、くれぐれもご注意を。
いかがでしたでしょうか、今回紹介したものはほんの一部に過ぎず、世の中には他にも心理学手法が沢山存在します。興味があればぜひ調べてみてください!