日記的塵箱

本の紹介、雑談、エッセイを通して自分の文章力向上を目指し、今後書く小説の基盤としようと思っている早大生です。

お気に入り四字熟語

こんにちは、今回は私お気に入りの四字熟語を紹介します。

 

〜利用方法〜

 

  1. 実際に会話で使う
  2. 文章に組み込む(意味も添えて)
  3. ただ見て覚えて楽しむ(覚え方や成り立ちも可能な限り説明します)

 

NO.1 魑魅魍魎(ちみもうりょう)

 

意味

様々な化け物、怪物

 

覚え方

まず四つの漢字全てに鬼が含まれているので、それだけでおぞましいイメージを受けると思います。

また。四つ全ての漢字から鬼を抜くと

离(「チ」と読みます)、未、罔(網の旧字体)、兩(両の旧字体)つまりチミモウリョウと読めます。

 

NO.2  阿諛追従(あゆついしょう)

 

意味

相手に気に入られる様にお世辞などを言って機嫌をとる。

 

覚え方

「阿」は「おもねる」と読み、「諛」は「へつらう」と読みまして、厳密にいうと違いはありますが、どちらも「相手に気に入られようとする」という意味です。

追従は読み方によって意味が違います。

「ついしょう」と読むと「相手におべっかを使う」という意味になりますが、「ついじゅう」と読むと「他人に付き従う」という意味になり、読み方で意味が変わる珍しい言葉のうちの一つなのです。

「阿」と「諛」と「追従」の全ての語が「相手に気に入られようと媚びる」というニュアンスを含んでいます。

 

使い方

主に悪口に使います。

「あいつはなにかと上司に阿諛追従するイエスマンだ」などの様に陰でこっそり使いましょう。

NO.3 臥薪嘗胆(がしんしょうたん)

意味

(仇を討つために)苦労、苦心する。

 

覚え方

明治政府のスローガンでした。

政府が日清戦争に勝利して遼東半島を獲得した後すぐにロシアなどの三国干渉によって獲得した遼東半島がロシアに取られてしまい、政府はロシアへの復讐のためにこの言葉をスローガンにして耐え忍びました。

「臥」は「横になる」、「薪」はそのまま「まき」、「嘗」は「舐める」、「胆」はそのまま「きも」という意味で、「薪に臥して胆を嘗める」と漢文では読みます。

力強いニュアンスが伝わってきますね。

 

NO.4 沈魚落雁(ちんぎょらくがん)

 

意味

「絶世の美女」、「美の基準は定め難い」の二通りの意味があります。

 

覚え方

まず前者の意味は、魚が恥ずかしがって沈んでしまい、雁も恥ずかしがって落ちてしまう程の美しさとい覚えます。

後者の意味は、『荘子そうじ』の逸話で、人間の基準では美人な人を見ても魚や鳥は逃げるだけだという、価値の相対性を表していると覚えます。※辞書参照

 

NO.5 旧套墨守(きゅうとうぼくしゅ)

 

意味

昔からの方法や形式、慣習などを固く守り続けたり、それに囚われて融通がきかないこと。

 

覚え方

「旧套」は「古いしきたりや形式・方法」、「墨守」は「固く守ること」という意味でして、「守株」という語も似たような意味がありますが、こちらはどちらかというと悪口のニュアンスを持っていて、「墨守」は必ずしも悪い意味で使うわけではありません。

 

使い方

会社の上司で昔は良かったといっていたり、昔の方法に固執している方がいらしたら、陰で使ってみてください。

 

以上です。

 

四字熟語は一つ一つ漢字を分解していったり、語源を辿っていくと意味がすんなり入ってきます。

 

四字熟語を理解すると、それがそのまま他の単語の理解にも活きてきます。

 

語彙力は豊富であることに越した事はありません。

 

ではまた。