教えるよりも大切なこと
家庭教師になるのに必要な事はなにかを考えたとき、一番大切だと思う事は寄り添ってあげる事だと思っています。
正直言って家庭教師を学力向上が目的で募集する親は少数派です。
学力が非常に高く、さらに伸ばしたいと思っている親は質の高い予備校に通わせるか、その道のプロ家庭教師として雇うので、学生が雇われる事はまずありません。
第一、殆どの親は学生が家庭教師をやる理由が単に時給が高いからだという事は分かりきっていますし、学生の態度からその魂胆が透けて見えることが多いです。
では、親は学生に対して何を求めているのか。
データを取っている訳ではありませんが、少なくとも確実に言い切れることは、勉強する習慣をつけさせたり、勉強に対しての苦手意識を克服することが親の目的なのです。
その為、学生は何をすべきかと言うと、まずは生徒にペンを持たせてあげること、生徒の分からない所を受け入れ、親身になって教えてあげること、問題が出来たらしっかり褒めてあげることです。
そして、最終的な目標は家庭教師である自分が離れても自主的に勉強し続けるようにしてあげることなのです。
それがとても難しい事なのですが、大切な事なのです。
教えられる期間はせいぜい一年間ですので、その期間で成績を飛躍的に伸ばしたり、苦手科目(好き嫌いでなく、単純に成績が悪い)を得意科目にすることはほぼ不可能です。
ですが、生徒が自分が離れた後にも継続して勉強することができれば、上の事が可能になります。
生徒の成績を伸ばすのに、一番有効なのは、自習できるようになることなのです。
それは短期的な効率で言えばとても良いとは言い切れませんが、長期的に見ると、全然違います。
小学生や中学生の内はゆっくりで構わないのです。
大切なのは大学での勉強や、社会人での勉強なので、それまでに間に合えば良いと考えれば、そこまで深刻に考えなくても大丈夫だと思います。
ではまた。